秋田県由利本荘市の酒蔵・齋彌酒造店の高橋藤一さん撮影

秋田県由利本荘市の酒蔵・齋彌酒造店の高橋藤一さん撮影
酒は授かるもの。 自然界の力を信じ、微生物にとって 最適の環境を造ることが私の仕事です。自然界の力で 夢を追い続けた純米酒を醸す秋田県由利本荘市の酒蔵・齋彌酒造店の高橋藤一さんは、 酒造り50年の超ベテランにして、気鋭の杜氏として知られる。 余分な手を加えず自然界の力を引き出す酒造りに挑戦し、平成に入ってから全国新酒鑑評価会で17度の金賞受賞という偉業も成し遂げた。 『酒は人間でなく微生物がつくるもの』という高橋杜氏に酒造り職人としての哲学を聞いた。 (取材 構成/編集部 萩原和夫) 1945年横手市(旧山内村)生まれ。19歳で北仙酒造(旧角館町)に 入って以来、酒造りに携わる。吉井酒造(弘前市)に勤めていた75年、30歳で杜氏資格を取得。吉井酒造から吉野酒造(旧六郷町)を経て、84年から齋彌酒造店(由利本荘市)の杜氏として酒造りに努める。2001年オーガニック工場の認定を受け。翌年、日本初のオーガニック日本酒を醸造。全国新酒鑑評会、秋田県清酒品評会、東北清酒鑑評会などで受賞多数。05年全国新酒鑑評会で金賞受賞(7年連続)。現在、齋彌酒造取締役。